ごあいさつ

はちどき農園のごあいさつです。


「味オンチな自分でも野菜のおいしさがわかった!」
初めて農家を訪れ、畑を手伝って、お土産にもらったキュウリをかじったときの印象は、感動というより驚きでした。
筑波山のふもとに位置し、山々に囲まれた小さな農村ですが、実は全国有数の有機農業のモデルタウン・八郷(やさと)です。
米も野菜も畜産も果樹も盛んな恵まれた地で、僕は単身農家を始めました。

「ひとりじゃ農家はできないよ」
「わざわざ都会から来て、農家になるなんて」
はじめはモノ好きを見る視線だったご近所さんも、いつしかハウス建ての手伝いや夕飯の差し入れ、散歩がてらの栽培論伝授、嫁の心配・・と、たくさんの心配と応援で、新米農家を受け入れてくれました。
コマツナとチンゲンサイの区別もできず、夏か冬かの野菜も知らず種を買い、畑を見ても土の中で育つのか、地面の上に成るのかもわからず、「?」を繰り返していた1年目、それはひどいものでした。

はじめて作ったホウレンソウを収穫した農家の第一歩。
師匠農家の見よう見まねで育苗を学び、リサイクル資材でハウスが建ち、いつしか年間40品目50種類を超える野菜をつくり、次は味噌づくりだ加工品開発だと考えるまでになりました。
ここまで出会えたすべてのご縁と、お客さんに感謝しながら、日々土や虫や大自然と向き合い、ひとつひとつ手づくりの野菜を育てています。
ときには、ふぞろいや虫くいや、変わった個性派野菜もありますが、畑の野菜たちは今日も元気いっぱい。
いつかお客さまの食卓で出会えることを楽しみに待っています。


木戸 貴仁

  • トラクター写真
  • 野菜写真
  • かぼちゃ写真
inserted by FC2 system